ポータブルで風を感じたい
無趣味だった僕が今、週末を楽しみにしている。
黒いプラスチックの板に乗り、近所と家との間をくねくねしながら行ったり来たり。
僕は今年からスケートボードを始めた。いわゆるスケボーだが、やっている人のなかには「スケート」と言う人もいて、そのほうが玄人感が出てなんだかかっこよく感じる。
店員さんに組み立ててもらう
始めたのは1月から。通勤途中にショップがあり、トリックを楽しめる障害物が設置されたパークが中に併設されている。ボードはそこで買った。
「初めてなんですが、何を揃えたらいいですか?」
スケートシューズはファッションアイテムとして持っていたので、あとはボードがあれば気兼ねなく始められる状態だった。このシューズがスケボーをやってみようかなと思ったきっかけでもある。
ボードはパーツの説明を聞きながら、店員さんに組み立ててもらった。
足を乗せる木の板は「デッキ」。8インチ、8.1インチと店頭には少しずつ横幅の違う物があり、ワイドであるほどもちろん安定する。幅が狭いものは軽く、トリックがしやすいらしい。
それから説明は省略するが、地面と接触する「ウィール」。ウィールの回転を長く安定させる「ベアリング」。デッキとウィールの繋ぎ目である「トラック」。そして最後に、ざらざらした紙やすりのような「デッキテープ」。
デッキテープを仕上げに貼るまでの工程をすべて見せてもらい、自分だけのボードが完成した。
ん、プラスチックの板って?
スケボーにはいくらか種類がある。僕が調べた限りだと3種類。ザ・スケボーであるストリートボード、移動用の小さなミニクルーザー、陸地でサーフィンやスノボーの練習ができるロングボード。
僕はこのうち、上で書いたストリートボード以外に、プラスチックでできた「ペニーボード」というミニクルーザーを持っている。
以上、ここまで長々と書いたが、乗っているのはもっぱらこのペニーボードのほうだ。小さいので、持ち運べる交通手段として使える。
風ば感じたいけー
ミニクルーザーはトリックを決めるというよりは、自転車のような足として使える。もちろんとっさのブレーキが効かないので、公道では十分に配慮しなければならない。
よく回るベアリングが付いていて、ウィールも柔らかいものなので静か。路面が多少悪くても滑っていられる。
これを綺麗な路面で滑ろうものならかなりスピードが出る。単純に横向きで立ってるだけという、いかにも「乗り物に乗ってます」でない姿勢にもかかわらず、気持ちのいい風を感じられる。これがミニクルーザーの一番楽しいところじゃないかなと思う。
自転車に乗って、バイクに乗って。ハンドルを握って、座るところがあって、足を置く場所があって。逆算的だけど、それでスピードが出るのって当たり前じゃん。
そうじゃなくて、ただベルトコンベアに乗ってるだけのような状態でスピードが出るのが快感なんだよね。もちろん、その分ケガもしやすいんだけど、それを上回る楽しさがある。
まとめ
オチのない記事になっちゃった。ともかく、今スケボーが楽しいよーっていう話でした!
ストリートボードのほうも、ジャンプする「オーリー」っていう技を練習中。このオーリーがある程度形になったら障害物を使って遊べるようになる。そしたら、ボードを買って以来久しぶりのパークへ挑戦したい。